◆ 理事長のお話
理事長の思い~
* 患者さんへの思い
数ある医療機関の中で私どもを選んで来て下さったことに対し、最高のことを提供するという姿勢で感謝の気持ちを表現しています。
さて、その「最高のこと」とは・・・?
心優しい息子夫婦と暮すA氏。急な雨で、洗濯物を取り込もうとすると「おじいちゃん、いいよ!足が悪いんだから、私がするよ。」次、何かしようとすると「いいよ!、いいよ!」
・・・反対にB氏が家でのんびりしていると、「雨が降っているのにわからないの?」「うちは共働きなんだから、洗濯物くらい取り込んで!」・・・
問診では、普段の生活をお伺いしながら、その表情、声のトーン、しぐさ等を通して、家庭ではどうなのか?ということをイメージします。
A氏には「家の用事をどんどんして下さい。それが訓練になります。」と伝えると喜ばれます。B氏に同じことを言うと、重荷に感じられ「できる範囲でいいので、リハビリのつもりで、娘さんたちのお手伝いをして下さいね。」とやさしくお伝えすると、明るい表情になります。どんな形で満足していただけるか?人それぞれパ ターンが違い、いかにに汲み取れるか?が大事です。
「心の時代」誰もが何らかの問題で、心や体を病み、自分の居場所を求めている時代です。私どもが、その居場所のひとつになれたら本当にうれしく思います。
* 自己紹介
小学5年生の時、吉祥寺というお寺の住職に勉強を見てもらうことになりました。そこの月謝は、境内の奉仕作業でした。お茶の出し方から掃除の仕方、いろいろな事を実践編で教わりました。
「先生は皆に同じ話をしているのに、相談に来る人はどうしてそれぞれが喜んで帰っていくのか」と尋ねました。住職は、すずり箱を手に取り「手前を見てごらん。次に上を見て・・・世の中に起こることは全部立体。人が悩むのはその内の一面しか見えていないから。他にも面があるということを、その人の話に通じるように話す だけ。すると、自分で解決して帰っていくのだ。」
そんな風に宗教の中で育ってきました。
中学、高校、大学と柔道をやっていました。世界一になりたかったのですが、大学3年の時、日本一候補の試合で負けました。勝負の世界は厳しいのです。人を蹴落としてでも勝つという気持ちがないとスポーツは勝てない。医療の世界は、人を蹴落とさなくても勝てます。オリンピックに出る選手を治療してオリンピックに出よう と思いました。
今は、臨床から一歩引いて、スタッフやそのご家族、毎日出合わせていただくお人様と共に、心の成長のオリンピックを目指しています。
* スタッフへの思い
会社とは、営利を目的とする団体です。会社が潤い、社員が潤い、国が潤う。しかし、それは、大きな山の登頂や、難関の試験に見事合格するというような最終目標ではなく、目標達成の為の練習問題で、会社にとっての究極の目標は「人を育てること」だと思います。
スタッフの「お疲れ様です!」のひと声、目の動き、「ちょっといいですか?」という話し合いの機会の中で、その人の持つ可能性を引き出していく。ここでもすずり箱の立体の話がよく出てきます。
毎日の一瞬一瞬を感謝と愛の気持ちを持って過ごし、成長していく。そういうことを日々学んでくれています。そんなスタッフの成長にお力を貸してくださる患者さんには、重ね重ね感謝の気持ちでいっぱいです。
「縁」これにつきましても、本当に不思議なことだといつも思います。
見知らぬ者同士が出会うべくして出会い、お互いのこれまでの経験を基に新たな成長の機会を与え合う。又、スタッフ同士が入社をきっかけに知り合い、結ばれ新しい生命が誕生する。こんなすばらしいことは、とても偶然では起こり得ないと、折に触れ感じています。入社してすぐにやめてしまう人。「せっかく縁あって来てく れたのだから何とか・・・」「うちのカラーに合わなかったんだ・・・」などと少々抵抗していたのですが、うちに来て、次に進む為のワンステップという縁をいただいていたと思うと、すんなり受け入れることができました。
これからも、すばらしい「出会い・縁」を願っています。
*これから進みたい先は?
光を当てること。
人は皆それぞれが使命を持ってこの世に生を受けたのだと思います。
生まれながらにして障害を持つ人
長年働き、老いて家でひとりきりで過ごす人
重い病を抱えた人
人生の途中で挫折した人
様々な人に光を当てて、それぞれの使命を果たすためのお手伝いができ、 活き活きとした生活を送ってもらえたらうれしいです。 どんな形で実現するかは、日々研鑽を積むのみだと思っています。







